日常なのか、はてなな日記

日常生活のはてなな疑問を取り上げて、解説(できたら解決)します

何で二度寝できないのか

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昨日は遅くまで(朝早くまで?)知り合いの居酒屋で飲んでいて、二日酔い気味です。明け方4時頃、布団に入ったのですが、7時頃目が覚めてトイレに行き、もう一度寝ようとしても眠れず、そのまま起きてしまいました。

3時間しか眠ってないのに、眠くないのです。お酒を飲んでなかったら、必ず二度寝するはずですが、なんで眠れないかいろいろ調べてみました。

二日酔いとは
アルコール(お酒の成分はエチルアルコール)を飲むと、肝臓でアルコールはアセトアルデヒドという物質に変わります(酸化作用)。さらに肝細胞中に存在するアルデヒド脱水素酵素(ALDH)という酵素により酢酸(酢です)まで酸化され、無毒化されます。適度な飲酒の場合これで完結です。
この途中でできるアセトアルデヒドという物質は人間にとって非常に毒性が強く、肝臓から血液に溶けて全身に回ると、顔面の紅潮、頭痛、吐き気、頻脈などの不快な症状を引き起こします。
二日酔いとは飲酒した翌日、アルコールによる酔いは醒めても、血液中にアルコールが酸化されたアセトアルデヒドが、酢酸にまで酸化分解されず、大量に残っている状態です。

何故、二度寝できなかったのか
二日酔いの原因のアセトアルデヒドは肝臓から血液に溶けて全身に回ります。通常、分子量の大きな有害物質は脳にまでは到達しません。脳には、血液脳関門という有害物質を脳に達するのをブロックする毛細血管による仕組みがあるからです。
ところが、エチルアルコールと同様に、分子量の小さい有害物質アセトアルデヒド血液脳関門をすり抜け脳まで到達します。

エチルアルコールの脳での作用:脳神経を麻痺させ酔っ払らわせ、いい気分にさせる。
アセトアルデヒドの脳での作用:脳の交感神経を刺激して興奮物質アドレナリンを放出。頭痛も引き起こす。

このように、アセトアルデヒドが体内に存在するとストレスとなり、体が興奮状態になって、目が冴えて二度寝できなかったようです。3時間睡眠の割に妙に眠気を感じないのもそのせいのようです。

このような作用は、飲酒以外に夜間勤務などで、朝まで起きていた時にも起こる可能性があります。
慣れない夜勤で体がストレスを感じ、夜勤明けに、ストレスを抱かえて交感神経が刺激されたまま睡眠に入ると一時的には睡眠に入るのですが、アドレナリンの放出で眠りが浅く、すぐ目が覚め、なかなか二度寝できない状態がおこります。
看護士、トラックの運転手、警備員、コールセンター、工場の交代勤務員など夜勤がある職種の場合、ストレスを軽減してから眠りに入る、効果的な夜勤対策が必要と思われます。

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